アーカイブ配信 2026年3月11日(水) まで
診断とクリンチェックと — X UNIVERSITY 五十嵐祐二先生

X University — Orthodontics

臨床の真髄は、スライドの中ではなく
「作業の過程」に宿る。

2026.2.25 — オンライン / アーカイブ配信中
講師:五十嵐祐二 先生
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配信期限 3/11(水)まで

完成された症例報告を見るだけでは辿れない、
臨床家の思考の道筋がここにある。

五十嵐歯科室・五十嵐祐二先生をお迎えし、実際の患者資料を用いた「診断」と「クリンチェック作成」のプロセスを、リアルタイムに構築していく完全ライブ配信。プレゼンテーション形式の講義ではなく、CBCTや口腔内スキャナ、顔貌写真などの検査データから、何を読み取り、どのように診断を下し、どのようにクリンチェック上のフォースシステムへと落とし込んでいくのか——その全過程を余すところなく公開した120分。

01

顔貌写真・CTからの
診断プロセス

正面写真から下顎偏位を予測し、CBCTで骨格的な左右差や歯根・歯槽骨の状況を精密に把握。「この患者はなぜ今この状態なのか」を読み解く、五十嵐先生の診断の出発点。

02

抜歯判断と
治療計画の意思決定

4番か5番か、非抜歯か——骨格的な問題、臨床的歯冠長、歯根の傾斜、バイトの深さ。複数の変数を見極め、リスクを最小化する抜歯部位選択の判断基準を症例ベースで解説。

03

クリンチェック設計
——不要な動きを削る技術

「歯を動かすイコール理由が必要」。アライン社が標準値で組み上げてくるセットアップから、骨格やデンタルコンペンセーションに適さない移動を見抜き、削除していく作業の全貌。

04

フォースシステム設計
——ゴム・ボタン・アタッチメント

絶測と教測で異なる力のかけ方、二級ゴムと下顎近心移動の併用、ローテーション用のボタンカット配置。「追加アライナーゼロ」を実現するために最初から仕込む、繊細な布石の数々。

歯を動かすイコール、理由が必要
理由がなければ動かすべきじゃないし、
動かさない方が治療もうまくいく。

—— 五十嵐祐二

セミナーのハイライトをダイジェストでご覧いただけます。実際の講演は、これらのトピックをさらに深く、症例に即して展開しています。

Clip 01

CT診断とクリンチェック

セミナー冒頭。診断の要点と、クリンチェックに落とし込むまでの全体像を示す。

Clip 02

歯の移動判断基準

「動かすべき歯、動かさない歯」——移動の理由づけという、五十嵐先生の臨床哲学の核心。

Clip 03

MPR断面の診断精度

断面の取り方で変わる診断。CTの読影において、断面設定がいかに重要かを実演。

Clip 04

歯槽骨形態とリトラクション

遠心移動のリスク管理。骨形態を把握した上で、安全な移動量を見定めるプロセス。

Clip 05

大臼歯回転と下顎近心移動

かつては当たり前だった遠心回転を、なぜ今は控えるのか。咬合関係を重視した新しいアプローチ。

Clip 06

IPR部位と下顎移動の限界

削る場所の賢い選び方。前方IPRを優先する理由と、固定源確保との関係性。

Clip 07

22度ローテーション治療テクニック

絶測と教測でゴムの強さを使い分ける。大きなローテーションを確実に達成するための繊細な力のコントロール。

Clip 08

クリンチェック徹底確認術

承認前に日を明けて2〜3回見直す。「治療中はクリンチェックを疑わない」ための、覚悟と丁寧さ。

アーカイブ配信 3/11(水)まで

静かですが、確実に臨床観が変わる一夜。
アーカイブ配信でいつでもご視聴いただけます。

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Moderator's Note

3時間半のライブデモンストレーションでした。2症例に対して、CTの閲覧から診断、そしてクリンチェックの設計と承認判断まで。画面共有越しに、先生の臨床思考がそのまま流れてくるような時間でした。

私が最も深く感銘を受けたのは、「追加アライナーを出さないためのゴール設定」という考え方です。

これは単に移動量を減らすということではありません。どの歯のどの移動を意図的に諦め、どの移動は譲らないのか――その線引きが、極めて明確でした。治療ゴールの質を大きく損なうことなく、機能的にも審美的にも十分な要件を満たしながら、歯根の過剰な移動を伴わずに達成できるゴール。その設計思想が、1回のクリンチェックで治療を完結させるという結果に、静かに、しかし確実に結びついていました。

セミナーの中で先生は、アルゴリズムが提案する18度ものアンギュレーション改善を5度以内に抑え、拡大を最小限にし、不要なローテーションを一つずつ削除していきました。「減らす」ことで精度を上げていく。その引き算の設計思想は、アライナー矯正に限らず、臨床全体に通じるものだと感じます。

もう一つ、CTを主体とした診断について触れなくてはなりません。

驚いたのは、パノラマもセファロも別途撮影せず、全顎のCBCTから2Dのパノラマやセファロをエクスポートし、それらも含めて診断を完結されている点です。MPRで歯根と皮質骨の位置関係を一本一本確認し、ボリュームレンダリングで骨格全体を俯瞰する。3Dセファロ分析によって、従来のPAセファロでは捉えきれない顔面の左右差や顎骨の三次元的な歪みまで、精密に読み解いていました。

この点は、クリンチェックだけを見ていると見落としがちな部分です。クリンチェック上では歯槽骨と歯、歯根の関係しか映りません。上下の土台である上顎骨・下顎骨の傾きやズレは、いわばキャンセルされた状態でデザインすることになります。その制約の中だけで完璧な咬合を追求するのではなく、骨格レベルの情報を診断の段階でしっかりと把握し、ゴール設定に反映させている。顔貌写真の左右差、CTでの顎骨の歪み――それらが最終的なクリンチェック設計にきちんと落とし込まれていたことに、強い感動を覚えました。

さらに言えば、先生のクリンチェック承認のプロセスも印象的でした。作成後、日を明けて2〜3回見直してから承認する。頭をリフレッシュした状態で再確認することで、「治療中はクリンチェックを疑わない」という前提を揺るぎないものにしている。その覚悟と丁寧さに、臨床家としての矜持を感じました。

クリンチェックの実操作画面、ボタンカットやプレシジョンカットの選択基準、フックとエラスティックの使い分け、固定用アタッチメントの判断――こうした日常のチェアサイドに直結するノウハウから、診断という治療の根幹まで。余すところなく見せていただいた3時間半でした。

南舘 崇夫(X大学 矯正科 医局長 / モデレーター)

五十嵐

Lecturer

五十嵐 祐二

Yuji Igarashi, DDS

五十嵐歯科室 院長
インビザライン社ファカルティ

「追加アライナーゼロ」という極めて高いゴールを掲げ、最初の一手——診断とセットアップ——に緻密さを注ぎ込む。講演活動を控えつつある今、その臨床の思考プロセスを公開する貴重な機会。

モデレーター:南舘 崇夫 先生(X大学 矯正科 医局長)

Date

2026年2月25日(水)21:00〜

Format

オンライン開催(Zoom)
アーカイブ配信 2週間あり

Archive

〜 2026年3月11日(水)まで視聴可能

Tickets

  • 歯科医師(追加アライナー多め) ¥11,000
  • 歯科医師(追加アライナー少なめ) ¥11,000
  • 歯科医師(アライナー経験ゼロ) ¥11,000
  • 大学院生・歯科衛生士・技工士 等 ¥8,800

Archive Available

臨床家の診断思考を、
120分間追体験する。

配信終了 2026.3.11 wed

アーカイブ配信は 2026年3月11日まで。お見逃しなく。

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